こんにちは、シラカバをご覧いただきありがとうございます。WEBマーケ@ガーシラです。
今回は、Googleスプレッドシートの超定番関数のVlookup関数についてご紹介します。
エクセルの方も馴染みが深い関数ですが、ちょっぴり使い方が違ったりするので、初心者にも分かりやすい説明を心がけて基本から応用までご紹介します。
Excelの利用の方はよろしければGoogleスプレッドシートの利用をオススメする理由の記事もご覧ください。
それでは、気を取り直してどうぞ!
1.スプレッドシートのVlookup関数の使い方【基本から応用まで】
1.Vlookup関数とは?
垂直方向の検索です。範囲の 1 列目で指定したキーを垂直方向に検索し、同じ行内にある指定したセルの値を返します。
1-1.基本構文:VLOOKUP(検索キー, 範囲, 番号, [並べ替え済み])
基本構文:VLOOKUP(検索キー, 範囲, 番号, 検索方法)
記述例①:vlookup(“商品1”,E:L,2,FALSE)
以下では、それぞれの項目を説明していきます。
- 検索キー
検索したい文字列・数値をここに入力します。
固定の文字を入力する場合は、VLOOKUP(“探したい文字列”, 範囲, 番号, 検索方法)の様に左右をダブルコーテーションマークで囲います。数値の場合はそのままVLOOKUP(数値, 範囲, 番号, 検索方法)のように入力しましょう。また使い方として多いのではないかと思われるのが対象セルの参照ですね。A1セルを指定してVLOOKUP(A1, 範囲, 番号, 検索方法)と検索キーを定めて参照値も自動にして利用が多いかと思います。
- 範囲
探したいセルの範囲を指定します。指定方法は直接入力でもドラッグ&ドロップで指定のセル範囲を指定しても問題ありません。上記の記述例①でも記載のある通り列指定も出来ますし、指定したい個別のセルで範囲を定めることもできます。
- 番号
その範囲の中で何列目か?と指定する値を入力します。範囲の一番左側を先頭列で1としますので注意してくださいね。また、下記にも示しますが、Vlookup関数で値を複数列取得する必要がある場合、該当の列が何列目になるかカウントするのが面倒….という場合は,columns関数を利用すると便利です。
- [並べ替え済み]
検索対象の列(指定した範囲の先頭列)が並べ替え済みであるかを指定します。TRUE の場合は、[検索キー] に最も近い値が返されます。Falseか、True、またエクセル同様 Falseは数字の0でも対応が可能です。私はタイピングの回数も減るので毎回0を入力して済ませています。
2.Vlookup関数の使い方
2-1.同ファイルの同一シートからの参照の場合
基本構文① vlookup(“商品1”,開始列:終了列,2,FALSE)
記述例①:vlookup(“商品1”,E:L,2,FALSE)
最初に示した記述例が同一シートからデータをVlookアップで取得する例文です。簡単ですね。
2-2.同ファイルの別シートからの参照の場合
基本構文② vlookup(“商品1”,’参照したいシート名’!開始列:終了列,2,FALSE)
実例記述例② vlookup(“商品1”,’別シート’!B:C,2,FALSE)
ドラッグ&ドロップでもいけますし、直接入力して シングルコーテーションでシート名を囲み !マーク、セル範囲と入力すれば記述できます。
2-3.別ファイルのシートからの参照の場合 importrange関数の活用
基本構文:VLOOKUP(検索キー,IMPORTRANGE(“参照するスプレッドシートkey”,”指定セル範囲”),番号,検索方法)
importrange関数を活用します。スプレッドシートにしかない関数のためExcelユーザーにも馴染みのない関数かと思います。
基本構文:IMPORTRANGE(“スプレッドシートキー”, “範囲の文字列”)
スプレッドシートキーとは、参照したスプレッドシートのURLから取得することが可能です。https://docs.google.com/spreadsheets/d/××××/edit#gid=0)のxxxの部分です。
記述例③では、楽天市場という別のスプレッドシートファイルを作成して、そのスプレッドシートを読み込んで来ています。
楽天市場のスプレッドシートのURLがhttps://docs.google.com/spreadsheets/d/17mRlAVlD6GO5V8lRgGlQvGJzXB-d1oK0NTeEFDW-zLk/edit#gid=0のため、そこから。
「17mRlAVlD6GO5V8lRgGlQvGJzXB-d1oK0NTeEFDW-zLk」の部分だけ読み込めば完成します。ぜひご活用ください。
Vlookup関数を組み合わせた応用構文例
記述例③:VLOOKUP(“商品1″,IMPORTRANGE(“d/17mRlAVlD6GO5V8lRgGlQvGJzXB-d1oK0NTeEFDW-zLk”,”A:L”),2,FALSE)
詳しく知りたい方はimportrange関数で別シートからデータを参照する方法をご覧ください。また近々記事にしていきます。
3.Vlookup関数と合わせて使いたい関数
先程のimportrange関数同様他の関数との組み合わせでこそ力を発揮します。そんなVlookup関数と合わせて使いたいオススメ関数の一部をご紹介します。
3-1.列名数え間違いのエラー回避!COLUMNS関数の使い方
列名を毎回数えて番号を記述するのは、数え間違いが起きたり、たまにセルを追加したい。削除したいってことありませんか?そんな時に活用するのがcolumns関数です。
3-2.iferror関数でシートのエラー「#VALUE」「#N/A」「#REF」を消す
Vlookup関数では、参考値がエラーになって見た目が気になることもありますね。そんな時は、iferror関数の出番です。
3-2-1.iferrorの基本構文
基本構文 IFERROR(値,[エラーの際に表示する値])
記述例④ IFERROR(vlookup(“商品1″,’別シート’!$A:$H,100,0),”IFERROR関数の例”)
上記図のように IFERROR関数をVlookup関数を囲んであげれば、エラーが起きたとしても指定した内容を表示してくれます。
3-3.columns関数で参照値の列数を自動で数えよう。
これで数え間違い、セル追加・削除後の修正とはおさらばです!指定した配列または範囲の列数を計算してくれる関数です。結構重宝します。
3-3-1.columns関数の基本構文
基本構文:columns(範囲)
これだけです。シンプルですね。値は、指定した配列または範囲内の列数を返します。
3-3-2.vlookup関数とcolumns関数の使い方
文字で見るよりイメージを見せた方が早いかと思います。
式①では、vlookup(A4,D:F,2,false)をB4のセルに記入しています。
式②では、vlookup(A6,D:F,columns(D:F),false)をB6のセルに記入しています。
1枚目では全く問題なくどちらも同じ数値を引っ張ってきていますね。
しかし、2枚目ではどうでしょうか?2つの数値が異なっていますね。
DとEの間にセルを入れたいなと思う事ってたまにあったりするかと思うんですが、そんな時に活用できる便利な関数です。使える関数ですので、是非試してみてください。
3-4.ArrayFormula関数で計算を軽くして動作スピードアップ
Vlookupを含めて関数を複雑に組みすぎると重くなって動かなくなった。ブラウザが落ちてしまった。そんな時はArrayFomormula関数で軽くしておきましょう。
基本構文:ARRAYFORMULA(A1:C1+A2:C2)
VLOOKUP関数:ARRAYFORMULA(VLOOKUP(検索ワード範囲,検索範囲,指定列,TRUEorFALSE))
シートの公式説明では下記のような概要で説明されています。
配列数式から返された値を複数行または複数列に表示したり、非配列関数で配列を使用したりすることができます。
はい、意味が分かりませんね。通常数式はすべてのセル内に計算式を書きますけど。ArrayFormulaであれば入力箇所が一つで済みます。また計算による負荷も少ないため、サクサク動きます。
基本記述例:=ARRAYFORMULA(IFERROR(VLOOKUP(F2:F,B2:E,2,false)))
上記の図では、Vlookup関数では、緑色のB2~B21まで入力しています。一方ArrayFormula関数ではC2の列で全く同じデータを返します。
重いなーと思ったら、こちらも是非活用してみてください。他の関数にももちろん使えます。
3-5.複数のデータを抽出をしたい。それQuery関数で叶います。
条件にあった複数の行を取得・参照したい場合は、Vlookup関数ではなくQuery関数という強力な関数があります。
こちらを詳しくお知りになりたい場合は、別記事をご参照ください。またの機会に記述します。
まとめ
いかがでしたか?皆さんもぜひGoogleスプレッドシートでVlookup関数をバリバリ活用してみてください。
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